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標準エラー出力をlessで表示する方法

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標準エラー出力をlessで表示する方法を紹介します。

1.問題点

LinuxでC++のビルド作業をしており、gccコマンドで数千ほどのファイルのリンケージを実行してます。

で、実行すると案の定、大量のエラーが出力され、ターミナルのスクロールバーを戻しても先頭のエラーを確認することができません。

標準出力であればパイプでつないでlessで確認できるのですが、次のようなコマンドを実行しても標準エラー出力をlessで拾えません。

% make | less

ということで、標準エラー出力をlessで表示する方法を紹介します。

ここではmakeコマンドを例にしていますが、他のコマンドでもこのお作法が使えると思います。

2.標準出力と標準エラー出力の両方をlessで表示する

標準出力と標準エラー出力の両方をlessで表示するには、次のコマンドを実行します。

% make 2>&1 | less

コマンドの意味は次のとおりです。

まずmakeを実行します。

次の"2>&1"で、標準エラー出力(2)を標準出力(1)と同じファイルディスクリプタにリダイレクトします。

これで標準エラー出力をlessで拾えるようになります。

3.標準エラー出力だけをlessで表示する

標準エラー出力だけをlessで表示するには、次のコマンドを実行します。

% make 2>&1 > /dev/null | less

2のコマンドと異なるのは「> /dev/null」が追加されていることです。

これは標準出力(1)を/dev/nullにリダイレクトする(=破棄する)ことを意味します。

厳密には「1> /dev/null」と書きますが、「>」と書くと1を省略している意味になります。

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