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Finaleで金管楽器のE管を設定する方法

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Finaleで金管楽器のE管を設定する方法を紹介します。

上:E管の表記/下:実音表記(クリックで拡大、以下同様)

1.問題点

Finale2012を使っています。

金管楽器にはF管、C管といったいわゆる移調楽器があるのですが、ホルンのE管の楽譜を書く必要が生じました。

Finale2012にはデフォルトでF管とE♭管は用意されていますが、E管はありません。

スコアマネージャ

ということで、Finaleで金管楽器のE管を設定する方法を紹介します。

E管に限らずFinaleのデフォルトで選択できない移調楽器すべてに応用できます。

2.E管を設定する

E管を設定するには、メニューの「ウィンドウ」→「スコアマネージャ」をクリック。

メニュー

移調楽器を選択して「移調楽器」の「その他」をクリック。

スコアマネージャ

「クロマティック」を選択して「その他」をクリック。

移調楽器の設定ダイアログ

「音程」に「6」、「半音の増減」に「-1」を設定して「OK」をクリック。それぞれの設定値の意味については後述します。

音程ダイアログ

前のダイアログも「OK」をクリックして閉じます。

移調楽器の設定ダイアログ

これでE管の設定ができました。

「音程」は、実音よりどの程度高く(または低く)表記するかを決めるためのものです。プラスの数値は楽器の実音よりも高く、マイナスの数値は低く五線譜に表記します。

E管の実音は五線譜の表記より短6度低いので、楽譜の表記は逆に高くする必要があります。したがって「6」を設定して実音より6度高く表記します。

「半音の増減」は調号の修正を加えるためのもので、プラスの数値はシャープを追加(またはフラットを削除)し、マイナスの数値はフラットを追加(またはシャープを削除)します。

ここでは「-1」でシャープを削除します。ちなみに「0」や「1」を設定すると、サンプルのすべての音符にシャープが付与されます。

「0」や「1」を設定

先ほどの画面で選択しなかった「調号」と、選択した「クロマティック」との違いは、「調号」は調号の変更を行い、「クロマティック」は調号の変更を行いません。

移調楽器の設定については公式ページの下記が参考になります。

また、移調楽器については下記が参考になります。

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