コマンド実行結果を標準出力とファイルの両方に出力する方法
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Linuxでコマンド実行結果を標準出力とファイルの両方に出力する方法を紹介します。
1.問題点
"ls -l"を実行するとファイル情報が標準出力で表示されます。
# ls -l
合計 12
-rw-r--r--. 1 root root 8 2月 13 17:40 2020 aaa
-rw-r--r--. 1 root root 8 2月 13 17:40 2020 bbb
-rw-r--r--. 1 root root 8 2月 13 17:40 2020 ccc
この結果を標準出力だけでなく、ファイルにも掃き出したいのですが方法が分かりません。
なお、事前にscriptコマンドは実行できないものとします。
またファイルにはコマンド実行結果以外の情報は含めないものとします。
ということで、コマンド実行結果を標準出力とファイルの両方に出力する方法を紹介します。
2.コマンド実行結果を標準出力とファイルの両方に出力する
コマンド実行結果を標準出力とファイルの両方に出力するには、次のコマンドを実行します。
# script -q -c "ls -l" /dev/null | tee result.txt
3.解説
scriptコマンドのオプションの意味は次の通りです。
- -q:終了メッセージをなくす
- -c コマンド:指定したコマンドだけをログに残す
このオプションを使えば、
# script -q -c "ls -l"
でも問題ないように思われますが、このコマンドを実行すると、typescriptファイルは、
スクリプトは 2020年02月13日 18時39分34秒
に開始しました合計 12
-rw-r--r--. 1 root root 8 2月 13 17:40 2020 aaa
-rw-r--r--. 1 root root 8 2月 13 17:40 2020 bbb
-rw-r--r--. 1 root root 8 2月 13 17:40 2020 ccc
-rw-r--r--. 1 root root 0 2月 13 18:39 2020 typescript
となり、「スクリプトは~に開始しました」という余分なメッセージが含まれてしまいます。
これを回避するために、
# script -q -c "ls -l" /dev/null
とし、結果をデフォルトのファイルに書き込まないようにします。
そして、teeは標準入力から読んだ内容を標準出力とファイルに書き出すコマンドで、scriptコマンドの結果をパイプでteeに渡すことで実現します。
# script -q -c "ls -l" /dev/null | tee result.txt
4.参考サイト
参考サイトは下記です。ありがとうございました。