Linuxのプロンプトにフルパスを表示する方法
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Linuxのプロンプトにフルパスを表示する方法を紹介します。
1.はじめに
LinuxのサーバにTeraTermなどでログインすると、bashの場合、デフォルトで次のようなプロンプトが表示されます。
[foo@www123server ~]$
fooはユーザー、www123serverはホスト名、「~」はホームディレクトリを示します。
で、このホームディレクトリ直下に次のようなディレクトリ構成があるとします。
/home/
└ foo/
├ test1/
│ └ abc
└ test2/
└ abc
これでtest1/abcというディレクトリに移動すると、プロンプトは次のように「abc」表示されます。
[foo@www123server ~]$ cd test1/abc
[foo@www123server abc]$
このカレントディレクトリabcのフルパスを知るためには、pwdコマンドを打つ必要があります。
[foo@www123server abc]$ pwd
/home/foo/test1/abc
できればpwdを打たずにカレントディレクトリのフルパス(絶対パス)を知りたいのですが、方法が分かりません。
ということで、プロンプトにフルパスを表示する方法を紹介します。
2.プロンプトにフルパスを表示する
プロンプトにフルパスを表示するには次のexportコマンドを入力します。
% export PS1="[¥u@\h ¥w]¥¥$ "
これでプロンプトの表示が次のようにフルパスに変わります。
[foo@www123server ~/test1/abc]$
PS1というのはbashでプロンプトを定義する環境変数です。
設定している項目の意味はそれぞれ次のとおりです。
- ¥u:ユーザー名
- ¥h:ホスト名
- ¥w:カレントディレクトリを絶対パスで表示
元に戻したい場合は次のexportコマンドを入力します。
export PS1="[¥u@¥h ¥W]¥¥$ "
「¥W」はカレントディレクトリのみを表示する設定です。