シェルスクリプトでexpectを使って自動ログインする方法
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シェルスクリプトでexpectを使ってログインする方法を紹介します。
1.はじめに
Linuxのシェルスクリプトを作って、ルーチンワークを自動化することは多いと思います。
ただ処理の中で他のサーバにログインする場合、アカウントやパスワードを入力する必要があり、その場合どのようにスクリプトを書けばよいのかわかりません。
ということで、ここではexpectを使ってログインする方法を紹介します。
なお、OSにexpectがインストールされていない場合(=コマンドラインでexpectを実行してcommand not foundになる場合)、予めyumでインストールしてください。
yum install expect
2.expectを使ってログインする
expectを使ってログインするには、次のようなスクリプトを記述します。
#!/bin/sh
PASS="1234"
expect -c "
set timeout 20
spawn ssh user@server
expect ¥"password:¥"
send ¥"${PASS}¥n¥"
expect ¥"$¥"
"
それぞれの意味は次のとおりです。
- expect -c:シェルの中でexpectを起動
- expect(2つめ以降):コマンド応答を取得し、パターンマッチを行う
- set timuout:expectのタイムアウト時間を設定
- spawn:expect内でプロセスを生成するコマンド。ここにログインするコマンドを記載
- send:サーバに文字列を送信
注意点として、"expect -c"の中に記述したスクリプトのダブルクォーテーションはエスケープが必要です("expect -c"のダブルクォーテーションと認識させないため)。
また、パスワード入力後の改行コードを忘れないようにしてください。
これをスクリプトの中に組み込むことでサーバに自動ログインすることができます。