WordPressやMovable Typeで作ったサイトを日本語ドメインで運用する

WordPressやMovable Typeで作ったサイトを日本語ドメインで運用する

Posted at January 12,2011 2:55 AM
Tag:[Domain, Punycode]

WordPressやMovable TypeなどのCMSで制作したウェブサイトを、日本語ドメインで運用するTipsです。MTQ日本語ドメインに関する質問があったのでまとめてみました。

1.日本語ドメインとは

いまさらですが、日本語ドメインとは「http://日本語.jp/」など、ドメイン部分に日本語を使ったものを指します。日本語.jpのリンク先に日本語ドメインのサイトが色々掲載されています。

2.Punycodeとは

日本語ドメインにはPunycodeが深く関わっています。以下、WikiPediaからの引用です。

Punycode

Punycode(ピュニコード)とは、国際化ドメイン名で使われる文字符号化方式で、RFC 3492で定義されている。Unicodeで書かれた文字列をDNS内の制限された文字コード空間でも使えるようにするための方式で、ユーザーエージェントの実装に依存する。

以下はRFC3492の抜粋で、「3年B組金八先生」をUnicodeに変換し、さらにPunycodeに変換した例です。

3年B組金八先生
u+0033 u+5E74 U+0042 u+7D44 u+91D1 u+516B u+5148 u+751F
Punycode: 3B-ww4c5e180e575a65lsy2b

変換ロジックは、最初に文字列の中からASCII文字だけを抜き出し先頭に並べます。ASCII文字以外の文字がある場合は、ASCII文字の直後にハイフンを付与します。その後の変換ロジックについては「一般化可変長整数」などを使用しますが、説明が面倒なので割愛します。詳しくはWikipediaや次のサイトを参照してください。

Punycode (プニーコード) 【日本語ドメイン取得.com】

Punycodeをドメインとして利用する場合、先頭に識別子として「xn--」を付与し、その後に先程の符号化された文字が続く形式になります。よって日本語ドメイン「3年B組金八先生.jp」のPunycodeによる表現は、

http://xn--3B-ww4c5e180e575a65lsy2b.jp/

となります。

3.Movable Typeに日本語ドメインを設定する

Movable Typeで日本語ドメインを利用する場合、「設定」→「全般」メニューの「サイトURL」に、Punycodeで日本語ドメインを設定します。サイトパスは何でも構いません。

設定画面

日本語を設定すると、次のように「有効なサイトURLを指定してください。」という警告が出ます。

設定画面

あとは日本語ドメインを取得するだけです。ここではさくらインターネットが取得した独自ドメインを利用し、

http://ムーバブルタイプ.jeez.jp/

というサブドメインを取得した例で示しています。さくらインターネットでサブドメインを取得する場合、入力文字は半角英数字(a~z、0~9)およびハイフン(-)のみという制約があるので、サブドメイン名はPunycodeで設定します。

下の画像は「http://ムーバブルタイプ.jeez.jp/」でアクセスしたMTのトップページです。アドレスバーの部分が日本語で表示されているのが分かります。

日本語ドメインでアクセス

4.WordPressに日本語ドメインを設定する

WordPressでは「サイトのアドレス (URL)」に設定します。WordPressでは日本語の設定が許容されていますが、いくつか調べたところではPunycodeを設定するようです(動作確認できていないので違っていたらご指摘ください)動作確認できました。

WordPress

下の画像は「http://ワードプレス.jeez.jp/」でアクセスしたWordPressのトップページです。アドレスバーの部分が日本語で表示されているのが分かります。

日本語ドメインでアクセス

WordPressでは、日本語ドメインを利用すると、JavaScriptからアドレスバーに表示された日本語を取得するとエラーになる事象があるようです。

日本語ドメインでの運用トラブル

この場合、(クライアントの使用するブラウザに依存しますが)アドレスバーに日本語ドメインを表示させないことで対処可能です。

ブラウザのアドレスバーに日本語ドメイン(Punycode)を表示させない

5.ブラウザのアドレスバーにPunycodeでURLが表示される事象について

ブラウザのアドレスバーに日本語のまま表示されず、Punycodeで表示される事象についてはブラウザ依存の動作です。Firefoxではトップドメインが「jp」であれば、日本語ドメインのまま表示されますが、「com」などではPunycodeに変換されます。下の画像は、

http://ムーバブルタイプ.sakuraweb.com/

というさくらインターネット独自ドメインのサブドメインで表示させたものです。アドレスバーのURLがPunycodeで表示されています。

日本語ドメインでアクセス

Google Chromeでは、PunycodeのURLを設定しても日本語で表示されるようです。

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