Movable Type 4.15 ベータ1リリース
公にアナウンスされていないようですが、Movable Type 4.15 ベータ1(プロフェッシュナルパック同梱版)がリリースされました。言い換えると、MTOS 4.15 ベータのコア機能をベースにした Movable Type 4.15 ベータ(カスタムフィールド機能つき)がリリースされた、ということです。
すでに藤本壱さんの記事「Movable Type 4.15β4とメタデータの扱い」や mtos-ja で情報が公開されていますが、4.15 ではカスタムフィールドのテーブル構成が見直されています。
言い換えると、カスタムフィールドを実装するためのバックエンド機能が 4.15 で見直されて、カスタムフィールドはそれを元に作り直されています。
ちなみに、4.15 では MT::Meta クラスが新しく実装され、データベースには entry_meta とcategory_meta というテーブルが追加されています。さらに、mt_asset_meta/mt_author_meta/mt_blog_meta/mt_template_meta というテーブルも追加されています。
それに伴い、mt_entry テーブルから entry_meta カラムがなくなりました。
4.1 のテーブル(抜粋)
4.15 のテーブル(抜粋)
entry_meta のテーブル構造
カスタムフィールドを利用した場合、指定した型によって適切なカラムにデータを格納するようです。また、テキストや日付などの単純な構造のデータについてはシリアライズされません。
種類が「テキスト」のカスタムフィールド設定例
種類が「日付と時刻」のカスタムフィールド設定例
MTOS 4.15 ベータ4リリースと公開プロファイルの日本語表記募集
MTOS 4.15 ベータ4がリリースされました。
管理画面系では、ローカライズがほぼ出来上がっています。
また、Six Apart では現在、公開プロファイルの日本語表記を募集しています。
今回新たに加わった2つの公開プロファイル Asynchronous Publishing と High Priority Static Publishing の日本語表示名を募集したいと思います。記事を書いてこの記事にトラックバックを送信いただくか、フィードバックフォームより [Movable Type のバージョン] 項目を Movable Type 4 Beta と選択し、ご投稿ください。
表記を募集しているのは次の2つです。
- Asynchronous Publishing(バックグラウンドキューを使った再構築)
- High Priority Static Publishing(インデックステンプレート、ブログ記事・ウェブページアーカイブテンプレートは静的再構築。それ以外のテンプレートは、バックグラウンドキューを使った再構築)
ベータ4の公開プロファイル選択画面は英語表記のままです。
個人的には、
- Asynchronous Publishing:非同期スタティックパブリッシング、バックグラウンド・スタティックパブリッシング、ピリオディック・スタティックパブリッシング、キューイング・スタティックパブリッシング
- High Priority Static Publishing:ハイブリッドパブリッシング、アドバンストパブリッシング
といったところでしょうか。
Asynchronous Publishing はスタティックパブリッシングの一種であることが分かる方がいいかなと思って、「スタティック」という単語を含めてます。
「ハイブリッドパブリッシング」は、上ノ郷谷さんが、ProNetミーティングや開発者向けカンファレンスでと言われていたらしいです(参考記事:Junnama Online - RebuildAt1stView(Beta) ハイブリッド・パブリッシング対応版。)。異なる再構築方式を組み合わせているので、この表記はしっくりしますね。
MTOS 4.15 ベータ3リリース
MTOS 4.15 ベータ3がリリースされていました。
Movable Type 4.15 Beta は Movable Type Open Source コミュニティにおけるパフォーマンス向上のアクティビティの成果が盛り込まれたリリースです。ソースコードは Movable Type Open Source 4.15 となりますので、ベータ3ではカスタムフィールドなどを含む Professional Pack は同梱されていません。
ベータ3から(?)、日本語版がダウンロードできるようになっています。
テンプレート一覧の構成が大きく変わったのが衝撃で気がついてなかったのですが、一覧の中の表示も微妙に変わってます。
画面はインデックステンプレート一覧の一部について、MT4.1 と MTOS4.15ベータを比較したものです。
MT4.1 のテンプレート一覧
MTOS4.15 ベータのテンプレート一覧
具体的には、
- 「インデックステンプレートのページ表示のリンク」がテンプレート名に移動
- 「ダイナミックテンプレートの表示」が公開欄(Staticの部分)に縮退
- 「インデックスと同期して再構築」の表示が公開欄(Staticの部分)に縮退
となっているようです。4.1 から継承されているのは「ファイルにリンクされたテンプレート」のみです。
また、設定画面のダイナミックパブリッシングとバックグラウンド再構築の設定が、「公開設定」から消えました。公開設定に残っているのは、ダイナミックパブリッシングのオプションのみです。
ダイナミックパブリッシングとバックグラウンド再構築の設定は、テンプレート編集画面で直接選択できるようになってます。
Statically と Manually の違いは、インデックスの再構築と同期する・しないの違いと思ってます。
再構築を最適化するとこんな感じでしょうか。
ちなみにRSSもインデックステンプレートからなくなりました。
余談ですが、(多分)ベータ2からコメントに返信機能がデフォルトで表示されるようになりました。
返信を設定して確認画面に移動すると、返信が無効になる件はフィードバックさせて頂いてます。
MTOS 4.15 ベータ2リリース
MTOS 4.15 ベータ2がリリースされました。
今回のリリースでグローバルナビゲーションのメニュー構成が変わり、設定メニューにあった「全般」「公開」「ブログ記事」「コメント」「トラックバック」「登録 / 認証」「スパム」「ウェブサービス」の各メニューがサブメニューになりました。
また、グローバルナビゲーションに「ツール」というメニューが追加され、「プラグイン」がこちらに移動し、ブログ単位の「ログ」「インポート」「エクスポート」「バックアップ」の各画面にジャンプできるようになりました。
が、「設定」メニューにあった「アドレス帳」が消えてしまっているようです(URLを指定すれば表示されます)。
ベータ1でテンプレート一覧が見直され、ナビゲーションは大変良くなったのですが、編集画面から別の編集画面に進むために一覧に戻らなければならないので、個人的にはテンプレートの編集画面右に全テンプレートへのリンクを表示するか、一覧画面のテンプレート名をクリックすると、JavaScriptですぐ下に編集画面がスライドダウンするようなナビゲーションもありかと(独り言)。