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2008年2月29日

「のだめカンタービレ」ファン必読の書、「ボクたちクラシックつながり」

February 29,2008 2:15 AM
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ピアニスト・文筆家の青柳いづみこさんが書かれた、音楽マンガ解説&検証&音楽裏事情本です。

ボクたちクラシックつながり―ピアニストが読む音楽マンガ (文春新書 622)ボクたちクラシックつながり―ピアニストが読む音楽マンガ (文春新書 622)
青柳 いづみこ

文藝春秋 2008-02
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書籍の内容は、「のだめカンタービレ」「ピアノの森」「神童」という、3大音楽コミックを対象に、プロの音楽家の視点からそのストーリーをクラシック音楽界の現実と比較し、鋭い切り口でおもしろおかしく語ってくれています。加えて、一見華やかに見えるクラシック音楽界の裏事情も満載です。

音楽にさほど精通されていない方でも楽しめると思います。巻末には用語解説もついてます。

トピックス的に、いくつか引用しておきます。意味がとりやすいように[]で一部補足しています。

「第一章:一回読譜したらとっととやるぞ!」より

『暗譜』と『初見』は(略)千秋のように(略)両方の能力が備わっているのはけっこう珍しい
[暗譜で]ルービンシュタインは(略)「コーヒーをこぼしたしみのあとも、くっきり目に浮かんできますよ」

「第二章:楽譜通り弾け!」より

モーツァルトは自作の協奏曲を二度と同じようには弾かない(略)のに、他人が自分の作品を弾くときは(略)正確に弾くことを望んだ
パリ音楽院で、のだめの読譜のレヴェルで合格することはありえない

「第三章:バレンポイム対ホロヴィッツ!?」より

千秋はとても手が大きい(略)十度音程が(略)アルペジオになるところもちゃんと普通に和音で弾いてます
のだめはホロヴィッツそっくり(略)ホロヴィッツは(略)楽譜には書かれていないものをつけくわえて弾くのが得意でした

「第四章:コンクール派と非コンクール派」より

練習中に右手薬指を痛めてしまった先生[安川加壽子さん]は、(略)あろうことか自分の鼻で足りない鍵盤を押さえます。
のだめのモデルの一人が(略)ポゴレビッチではないかと言われています。

「第五章:留学-クラシックをやるなら海外でなきゃ駄目?」より

のだめのパリ留学、疑問だらけです。
日本のピアノ界の教育システムで一番問題なのは(略)音楽大学だということです。

「第六章:指揮者の謎」より

[指揮者に]問われてくるのは、人間性ということになります。
[指揮者・チェリビタッケは]調弦からして普通の指揮者と違う(略)コントラバスの調弦だけで一時間かける。

「第七章:コンサートで受けるプログラム」より

のだめは(略)ベートーヴェンよりは「ゆるい」シューベルトを選んで正解でしょう。
演奏会を「ボレロ」ではじめるのは危険すぎる

「第八章:音楽は人間が出る?」より

のだめは、以外に競争心が強いのです
千秋は最高の教師

「第九章:ピアニストは本当に不良債権か?」より

自分の弾きたい曲目でのリサイタルは(略)自主公演だったりします(略)赤字が出た場合は自分でかぶるのです。
音楽家でいいなと思うのは、いつも脳内モルヒネが流れていて(略)進歩があったり(略)すばらしい演奏を聴いたりすると、それだけで幸せになって(略)生きていける

味気ない編集になってしまいましたが、実際はとても心地良い文調です。

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