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Movable Typeで「Cannot find column 'blogs' for class 'MT::Blog'」となる場合の対処

Movable Typeで「Cannot find column 'blogs' for class 'MT::Blog'」となる場合の対処方法について紹介します。

この記事は「WWW WATCH - Movable Type で 「エラーが発生しました」 と表示されてログインできなくなった場合の対処」の補足情報として読んで頂ければ幸いです。

2014.05.21追記：本件はMT6.0.3/MT5.2.10/MT5.17で改修されている可能性があります（参考：6.0.3、5.2.10、5.17 リリースノート）。

１．問題

Movable Typeで「Cannot find column 'blogs' for class 'MT::Blog'」というエラーが発生し、場合によってはログイン不能になるケースがあるようです。

MTのバージョンによって異なると思われますが、このエラーはバージョンアップやブログの作成、ブログの複製、あるいはバックアップから復旧させた場合に発生するようです。

２．原因

原因の1つとして、mt_author_metaテーブルのauthor_meta_typeフィールドの値が「favorite_websites」となっているデータによるものらしいです。

phpMyAdminの表示

favorite_websitesのレコードは、管理画面左上にあるウェブサイト・ブログ選択メニューに表示されたウェブサイトを、最近アクセスした順番に入れ替えるために必要な情報です（余談ですが、favorite_blogsというレコードはブログの順番を並び替えます）。

ウェブサイト・ブログ選択メニュー

ウェブサイト・ブログ選択メニューはログインしたユーザー別に表示を切り替える必要があるため、ユーザー別のmt_author_metaテーブルにこのレコードが存在します。

favorite_websitesレコードが作られるタイミングは管理画面にアクセスするときなので、管理画面の遷移すべてが対象になります。

プログラム的には以下のルートになります。

MT::App::CMS::build_page
　↓
MT::App::CMS::build_blog_selector
　↓
MT::App::CMS::add_to_favorite_websites

３．対処方法

mt_author_metaテーブルの中にあるauthor_meta_typeフィールドの値が「favorite_websites」のレコードをphpMyAdminなどですべて削除することで解消する可能性があります。

データベースを直接操作できない場合、下記のシェルスクリプトの赤色部分について利用中のデータベース情報に書き換え、「delete.cgi」というファイル名で保存し、FTPツールでサーバのMTのインストールディレクトリにアップロードしたあとパーミッションを705などに変更します。

#!/bin/sh
echo "Content-type:text/plain"
echo ""
user="データベースユーザー名"
pass="データベースパスワード"
database="データベース名"
server="localhost"
mysql -h ${server} --user=${user} --password=${pass} ${database} <<eof
delete from ${database}.mt_author_meta where mt_author_meta.author_meta_type = 'favorite_websites';
eof
echo "OK"

アップロード後、ブラウザから、

http://user-domain/mt/delete.cgi

という風にアクセスして、「OK」が表示されれば被疑データをすべて削除することができていると思います。

CGI実行後、再度MTにログインしてみてください。

ここではMySQLの場合のみ掲載していますが、可能であればSQLiteについても情報が分かり次第掲載します。

４．参考サイト

参考サイトは以下です。ありがとうございました。

• ログインできなくなりました。
• Cannot find column 'blogs' for class 'MT::Blog' after upgrade to MT5.12（要ログイン）