スローブログ宣言!
技術評論社 (2005/06/22)
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遅ればせながら購入しました。
この本には、ここ数年にわたる日本のインターネット界での個人サイトの変遷(テキストサイト・個人ニュースサイト・Web日記)や、そこから新しく登場した「ブログ」との関わり方等が筆者の観点で書かれています。
実際に筆者の方が体験されたことが多く含まれていますが、個人的に色々と共感できる部分がありましたので、それについての感想等を踏まえながら紹介したいと思います。
一番印象に残ったのは、アフィリエイトに対する捉え方です。「ブログで稼いで何が悪い?」という章があり、ここに本人の体験にもとづいたアフィリエイトとブログの良い関係を保つ秘訣が書かれています。
個人的にアフィリエイトにはどうもある種の躊躇いがあり、したがってこのサイトで表示している広告も少ないです(0ではありません)。ただそれとは逆にアフィリエイトに対する興味も当然ある訳ですが、この章ではそういった悩みを解決してくれる考え方が提言されています。
またよく話題になる「ブログの続け方」や「ブログとのつきあい方」は、いくつかの章に跨って助言がされています。
ブログはマイペースで続けられることが理想ですが、それなりのアクセス数がモチベーションを維持する糧となるのも否めません。
個人差はあるとしても、この相反する両者を踏まえ、ブログに対してどのようなアプローチが望ましいか、この本を読むことでヒントがつかめるかも知れません。
さらに他のサイトからの好ましくないリンクやコメント等を受けた経験のある方は少なくないと思いますが、これについては著名人のブログサイトでの事件やアクセスコントロールによる対処方法等が記されています。
そういう意味では現在ブログを運営されている方だけでなく、これからブログを始めてみたいという方にもお勧めです。
つまりこの本を読むことで、現在のブログ界の裏事情や運営のお作法を知ることができるので、ブログを始めることに対する不安はある程度解消するのではないかと思います。
話は変わって、私はブログを始める前、ジオシティーズに Webサイトを持っていました(今も存在しています)。ファイルの作成履歴をみると1997年~1998年頃から始めています。
全盛期はカテゴリー別に色々と書き綴り(というか他の音楽サイトに投稿していた記事をこのサイトにまとめていた)、同時にジオシティーズの掲示板サービスも利用していました。
2001年頃から掲示板を利用して日記を書くことが多くなりました。
掲示板は他の方も書き込めるようにしていたのですが、途中から書き込み用ページの公開をやめて自分用の日記ページと化しました。
この方法はブラウザから文章を入力するだけでよく、HTMLも編集せずに済むので更新が非常に楽でした。
他のサイトを真似してそのようにした訳ではないのですが、この本には私が行った「掲示板を利用して更新する」行為が巷で普及していたことが記されているのに驚きました。
筆者の方はレンタル日記サービス等も含め、このような更新作業が楽に行えるテキストサイトがブログが流行するための下地として捉えており、見事に私はこの流れにのっていたようです。
またブログサイトを最初に見た時に「なじまない」「違和感がある」と感じた点も同じでした。
今は慣れてしまったので何がどのような意味をもっているとか、どこに何があるというのは感覚的にわかるのですが、もう一度初心に戻って「ブログの本当の良さとは何か?」を考え直してみようと思った次第です。