2006年8月26日
ホルスト 組曲「惑星」 作品32(冥王星付き)
国際天文学連合の総会開催中、冥王星降格に反対するかのように、8月23日に発売されたCDです。
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このCDにはボーナストラック(CD-EXTRA)がついており、指揮者サイモンとCDに収録されている5人の作曲家のメイキング映像を見ることができます。
さて、ホルスト作曲の組曲「惑星」(1914?1916作曲)、その中でも特に「木星(ジュピター)」は誰しも一度は耳にしたことがあるほどの著名な作品です。→木星(抜粋)を聴いてみる
この組曲の楽章は「火星・金星・水星・木星・土星・海王星・天王星」で構成され、作曲当時は「冥王星」が未発見だったため作品には含まれませんでした(厳密にはホルストが存命中に発見されたが追加されることはなかった)。
今回発売されたCDには、タイトルの通り、コリン・マシューズ(1946?)作曲の「冥王星」が収録されています。この曲は組曲「惑星」の終楽章という位置づけで新たに作曲されたもので、最後の「海王星」から途切れることなく演奏が続きます。
冥王星が惑星のカテゴリーから除外されることで、組曲「惑星」もこのような形態での演奏、あるいは収録の機会がなくなるかもしれません。
以下、引用です。
同社のクラシック音楽担当児玉洋子さんは「冥王星が惑星でなくなれば、もうこの曲を録音する人はいないでしょう。貴重盤になると思います。クラシック界で今年一番の話題作でしたが、ますます注目を集めそう」。
視点を変えれば、これで「惑星」は完全な組曲となった訳であり、このCDは古き良き時代の名残りとも言えそうです。
なお、冥王星付き「惑星」は他にもいくつか発売されています。ご紹介まで。
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