天才クラシックギタリスト・山下和仁の超絶技巧「展覧会の絵」
YouTube に山下和仁「展覧会の絵」の演奏がありました。とりあえず聴いてみたい、という方は読み飛ばして、後方ある動画をご覧ください。
山下和仁は20年ほど前に「天才ギタリスト」としてデビュー、若くして世界3大クラシックギターコンクールを制覇し、現在の日本人トップクラシックギタリストの一人です。クラシックギター界はもちろん、他のジャンルのギタリストを含めても、彼の超絶技巧は他に類をみない素晴らしさがあります。
この「展覧会の絵」は20年ほど前の彼自身の編曲によるもので、ギター一本でクラシック音楽に真正面から向き合った作品。最近は演奏されていないので、YouTube で公開されている演奏はその当時のものと推測されます。
この曲は元々ピアノ独奏曲で、ロシアの作曲家・M.ムソルグスキーの代表的作品。 「亡き王女のためのパヴァーヌ」等で有名な M.ラヴェルによる管弦楽編曲版の方が有名かもしれません。
クラシックに馴染みがない方でも、冒頭のフレーズ等、どこかで聴いたことがあるでしょう。
彼の演奏の特徴には下記のようなものがあります。
- 動きが激しい
- 演奏中に立ち上がりそうになる(普通は立ち上がらない)
- 演奏中に頻繁にチューニングをする(最近は当たり前になってきました)
- この曲に関しては小指を使っている(クラシックギターでは小指は使わない)
「展覧会の絵」は40分ほどの大曲ですので、動画は4つに分割されています。うち3つは冒頭の40秒ほどナレーションが入りますが演奏には関係ありません。
原曲のピアノ版、または管弦楽編曲版を聴いてからこの動画を見るとさらに面白いでしょう。
なお、YouTube のビットレートでは速弾きの音が残念ながらきちんと入ってません。「ちゃんと聴いてみたい」という方は下記の1枚が超お勧めです(というかこの1枚しかありません)。
展覧会の絵&火の鳥 | |
![]() | 山下和仁 ムソルグスキー ストラヴィンスキー おすすめ平均 |
楽譜も販売されてます。腕試しに弾いてみたい、という方は下記のサイトからどうぞ。
プロムナード - 小人 - プロムナード
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