CentOS Stream release 9にImageMagickとPerlMagickをインストール

October 19,2025 11:55 PM
Category:[ImageMagick]
Tag:[]
Permalink

CentOS Stream release 9にImageMagickとPerlMagickをインストールしてみました。

1.はじめに

ある環境のMovable Type 8でImageMagickが使えない状態(下)であったため、インストールしてみました。

システム情報

調べたところ、dnf(旧yum)などでは期待する環境が作れないようなので、ソースからビルドしました。

2、ソースコード取得

ImageMagickの公式サイトより、tar.gzファイルをダウンロードします。

https://imagemagick.org/archive/

バージョンが合わない場合は下記より該当のバージョンを選択します。

https://imagemagick.org/archive/releases/

私の環境でdnfでinstallしたときのバージョンが「ImageMagick-6.9.13.25-1.el9.x86_64」だったので、同じバージョンの

ImageMagick-6.9.13.25-1.el9.x86_64.tar.gz

をダウンロード。

dnfでインストールしたImageMagickは

# dnf history
# dnf history undo xx

で一旦削除しました。

undoする番号はdnf historyで表示されます。

# dnf history
ID     | コマンドライン                                                | 日時             | 動作           | 変更さ
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
    15 | install perl-ExtUtils-MakeMaker ImageMagick ImageMagick-devel | 2025-10-18 00:39 | Install        |    1
    14 | install ImageMagick                                           | 2025-10-18 00:34 | Install        |   17
# dnf history undo 15
 略
# dnf history undo 14
 略

3.ビルドに必要なパッケージのインストール

# dnf install -y gcc-c++ make pkgconfig \
  libjpeg-devel libpng-devel libtiff-devel freetype-devel \
  lcms2-devel libwebp-devel libxml2-devel bzip2-devel \
  perl-ExtUtils-MakeMaker

4.アーカイブを展開して、ディレクトリに移動

# tar xvf ImageMagick-6.9.13-25.tar.xz
# cd ImageMagick-6.9.13-25/

5.コンフィグ作成

最初、下記のオプションで実施したところ、

./configure \
  --prefix=/usr/local/imagemagick \
  --enable-shared \
  --with-modules \
  --with-perl
configure: error: in '/usr/local/src/ImageMagick-6.9.13-25':
configure: error: libltdl is required for modules and OpenCL builds

というエラーが発生して、

# dnf install libtool-ltdl-devel

を実施したのですが、

引数に一致する結果がありません: libtool-ltdl-devel
エラー: 一致するものが見つかりません: libtool-ltdl-devel

ということで、"--disable-opencl"オプションを追加したところ、成功しました。

# ./configure \
  --prefix=/usr/local/imagemagick \
  --enable-shared \
  --without-modules \
  --disable-opencl \
  --with-perl

ちなみに"--with-perl"を付与することでPerlMagickもビルド対象になります(アーカイブの中にあるPerlMagickというディレクトリがそれです)。

6.コンパイルとインストール

あとは、

# make
# make install
# ldconfig /usr/local/imagemagick/lib

を実施しました。

7.PerlMagickの確認

$ perl -MImage::Magick -e 'print "OK\n"'
OK

と表示されればOKです。

これでMTからもImage::Magickが使えるようになりました。

システム情報

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AWS EC2にMovable Type(AMI版)をインストールする方法

September 8,2025 11:55 PM
Category:[AWS]
Tag:[AMI, AWS, MovableType]
Permalink

AWS EC2にMovable Type(AMI版)をインストールする方法を紹介します。

AWSのアカウント作成やログインは省略しています。

1.EC2インスタンス作成

サービス→「EC2」をクリック。

「インスタンスを起動」をクリック。

「その他のAMIを閲覧する」をクリック。

movableypeを入力。

「AWS Marketplace AMI」タブをクリック。

「Movable Type 8.4 (Amazon Linux 2023, x86_64)」をクリック(2025年5月時点の最新版)。

「今すぐ購読」をクリック。インスタンスタイプはこの後選択できます。

インスタンスタイプから「t2.micro」を選択。

キーペアで「新しいキーペアの作成」をクリック。

キーペア名に任意の名称を入力して、「キーペアを作成」をクリック。クリックすると鍵のダウンロード画面になるので、任意のフォルダに保存。

ネットワーク設定は、デフォルトの状態とします。

ストレージもデフォルトのままとします。

一番上のタグに任意の名称を設定。

「インスタンスを起動」をクリック。

インスタンスが起動されます。

「インスタンスに接続」をクリック。

右下の「接続」をクリック。

インスタンスIDを入力して「Continue」をクリック。

これでいつものインストール画面が表示されます。

なお、インスタンスを普段使用しないのであれば、インスタンスは停止しておきましょう。

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CSVDataImExporterプラグイン(アセットアップロード・ダウンロード対応版)

September 1,2025 12:03 AM
Category:[インポート・エクスポート]
Tag:[]
Permalink

CSVDataImExporterプラグイン(アセットアップロード・ダウンロード対応版)をリリースしました。

1.概要

コンテンツデータのアセットフィールドに紐づいているアセット(画像・オーディオ・ビデオ・ファイル)をCSVファイルとペアでダウンロードすることが可能です。

また、CSVのインポート時にアセットをあわせてアップロード(ZIP形式)することで、アセットの登録と、CSVのコンテンツデータのアセットフィールドとの関連づけが同時に行えます。

注:2025年9月現在、記事アセットおよびカスタムフィールドに対しての機能追加はありません。

2-1.エクスポート機能(コンテンツデータ一覧画面)

コンテンツデータ一覧画面の「アクション」に「 コンテンツデータのエクスポート・アセットダウンロードつき(ZIP) 」というメニューを追加しました。

コンテンツデータ一覧画面の「アクション」

この項目を選択してCSVをエクスポートすると、ZIP形式でのダウンロードとなり、ZIPファイルの内容は次のようになります。

export-001-002-20250816152706.zip
├─ export-001-002-20250816152706.csv   ← CSVファイル
└─ ASSET_DIR/  ← アセット格納用フォルダ
      ├─ assets/
      │    └─ 2025/
      │          └─ 09/
      │               ├─ file1.jpg
      │               └─ file2.jpg
      ├─ images/
      │    └─ file2.webp
      └─ s-l960.pdf

また、CSVのアセットフィールドには、下記のように「パス+ファイル名」で設定されます(赤字部分)。

content_type,id,label,author_id,identifier,authored_on,modified_on,unpublished_on,status,名前,画像1,画像2
商品,1,テスト1,1,2b909dd37403b295ff80f6f46d23fd72cebf41d5,2025/8/6 0:58,2025/8/22 23:06,,2,テスト1,assets/2025/09/file1.jpg,s-l960.pdf
商品,2,テスト2,1,f46d23fd72cebf41d5295ff80f6f4609dd37403b,2025/8/6 0:58,2025/8/22 23:06,,2,テスト2,assets/2025/09/file2.jpg,images/file2.webp

2-2.エクスポート機能(エクスポート画面)

エクスポート画面にも「アセットダウンロードつき(ZIP) 」というメニューを追加しました。

エクスポート画面

チェックすればすべてのコンテンツデータにひもづくアセットをダウンロードします。

注:サーバ環境やアセット数・合計サイズによって正常にエクスポートできない可能性があります。

3.インポート機能

インポート画面に「ZIPファイルのアセット 」というメニューを追加しました。

インポート画面

基本動作は、ZIPファイルを指定してインポートすれば、CSVのアセットフィールドに記載されたパス・ファイル内を使って、ZIPのASSET_DIR配下に存在するアセットをアップロードしながら、コンテンツデータのアセットフィールドとひもづけていきます。

そのため、すでに同一パス・ファイルのアセットがサイトに存在する場合の挙動を追加したメニューで指定します。

  • アップロードをスキップして既存アセットにひもづけ:アップロードをスキップして、既存のアセットにひもづけます
  • 既存アセットを上書きアップロード:アップロードして、既存アセットを上書きします
  • アセットをリネームしてアップロード:リネームして既存アセットとは異なるアセットとしてアップロードし。コンテンツデータとひもづけます

このオプションはアセット単位に適用されるので、たとえば、

 aaa.jpg
 bbb.jpg
 ccc.jpg

の3つの画像をZIPでインポートする場合、bbb.jpgという画像がすでに存在すれば、bbb.jpgにのみオプションが適用され、aaa.jpgとccc.jpgは自然体でアップロードとアセット登録およびアセットフィールドとのひもづけが行われます。

注:サーバ環境やアセット数・合計サイズによって正常にインポートできない可能性があります。

4.オプション

サイト別プラグイン設定画面に「ZIP形式でアセットをインポートする場合のルートパス」を追加しました。

サイト別プラグイン設定画面

サイトパス直下にアップロードするようにしますが、assetsやimagesなど共通のパスが存在する場合、必要に応じて本項目を設定してください(デフォルト:設定なし)。

また、アップロードしたZIPファイル(/tmp上の一時ファイル)はインポート終了辞に削除する処理を追加しましたが、デバグ用として、一時ファイルを残すオプションをシステム管理画面に追加しました。

システムプラグイン設定画面

5-1.ユースケース1:CSVによる運用

これまでのコンテンツデータのアセットフィールドと、アセットファイルのひもづけは、

 ①サーバに画像をアップロード(MT機能や他のプラグイン利用)
 ②CSVファイルにファイルのフルパスを記入
 ③CSVファイルをインポート

という手順で実施が必要でしたが、

 ①ユーザーがローカルPCに画像を配置
 ②CSVファイルにファイルのパスを記入
 ③ZIPファイルをインポート

という手順で作業を行えるため、サーバーのアップロード作業を個別に行う手間がなくなります。

5-2.ユースケース2:画像の差し替え

任意のコンテンツデータのアセットの差し替えは、該当のコンテンツデータをエクスポートして、ASSET_DIR内の画像を置き替えてZIPを再作成し、インポートのオプションで「既存アセットを上書きアップロード」を選択・実行すれば差し替えが可能です。

5-3.ユースケース3:ホームページの引っ越し

通所のCSVエクスポート→インポートではアセットIDでひきつがれてしまうため、アセットの再ひもづけが大変ですが、アセット込みでエクスポート→インポートを実施すれば、アセットのひもづけを考える必要がなくなります。

6.プラグインについて

CSVDataImExporterプラグインの詳細は下記のページよりご覧いただけます。

CSVDataImExporterプラグイン

確認用サイトもご用意しておりますので、試用をご希望される方はお問い合わせのページよりお申し込みください。

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