Movable Type に関する情報(MT4LP5 雑感)
4月5日に開催された CSS nite MP4LP5 の雑感です。
また、Web屋さんに Movable Type の情報がなかなか行き渡っていない感じも同時に受けたので、ネットから Movable Type に関する情報の一覧も記しておきます。
1.MT4LP5 雑感
私は、A会場のセミナーを最後尾からずっと聴いてまして、満席の会場で受講されている方皆さんが真剣に講義を聴かれていたのがよく分かりました。
B面もそうだったらしいのですが、講義が終わった方から「(ウケを狙っても)反応がない」という感想があり、たしかにA面も講義中は静かでした。私はでだしでネタをひとつ考えていて、それは予想通りウケてもらえたので、後は比較的なごやかな雰囲気で進められたように思います。
それにしても、ほとんどの方がこのサイトを閲覧して下さっているようで、本当にありがとうございます。
私自身、どの講義も大変有意義な内容でした。私は趣味レベルで MT を弄っているだけなので、企業としてどのように Movable Type を利用するのかという、サイト制作のノウハウを目の当たりにできました。
同時進行していたB面を聞けなかったのが残念です。
また打ち上げでは、MT を使った案件が多い(提案してMTを勧めるのではなく、お客様からMTによるサイト構築依頼がある)ということも知りました。中小企業向けのサイト構築には、コストパフォーマンスの高いMTにかなり人気があるようです。
セミナー最後の質疑応答で、私が冗談で「(連動書籍に)サイン欲しい方は後できてください」といったのですが、打ち上げに参加されていた80名ほどの受講者の多くの方からサインをお願いされ、執筆者のサイン会と化してました。
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2.Movable Type に関する情報を収集する
Movable Type を扱う Web 屋さんに(多分)おすすめな情報です。
日々の情報収集など
公式サイト以外の Movable Type の情報収集には、当ブログを含め、以下のサイトを RSS リーダーに登録しておくと良いでしょう。
掲載もれがありましたらご連絡ください。
- blog.aklaswad.com
- Junnama Online (Mirror)
- Kickstart my heart
- MovableTypeで行こう!
- Movable Type 備忘録
- Ogawa::memoranda
- Open MagicVox.net
- The blog of H.Fujimoto
- WingMemo
- WolaWola
- あんちもん2.Lab
- 世界中の1%の人々へ
- 楽:技林ブログ
プラグイン一覧
プラグインを探したい場合は、下記のサイトが参考になります。
- movabletype.org:Plugin Directory
- Junnama Online (Mirror):MovableTypeプラグイン アーカイブ
- Ogawa::Code Trac (日本語)
- Open MagicVox.net:Movable Type Plugins
- Six Apart:Movable Type プラグインディレクトリ
- エムロジック放課後プロジェクト
- 小粋空間:Movable Type プラグイン一覧(MT4)
- 小粋空間:Movable Type プラグイン一覧(MT3)
その他
プラグイン開発に利用してください。
- Movable Type オブジェクト・リファレンス(ちょっと古いですが役に立ちます)
- Movable Type Registry Reference
- Movable Type Developer Guide
また、MTパッケージのlib 配下にある各モジュールのドキュメントは、コマンドプロンプトなどから
>perldoc ファイル名
で参照できます。
2008.04.17
WingMemo・あんちもん2.Labを追加しました。大事なサイトを忘れてました。すいません...。
Movable Type セキュリティアップデートとパッチの提供
Six Apart に Movable Type セキュリティアップデートのニュースが掲載されています。
【重要】 Movable Type セキュリティアップデートとパッチの提供について
ブログ記事 (個別エントリーアーカイブ) テンプレートの内容に、PHP などで処理される前提のコードの記述がある場合、特定の URL でアクセスすると、スクリプトが処理されずそのまま表示されるというものです。
アップデートバージョンは次の通りです。
また、次のバージョンについてはパッチの提供になります。
4.01 から 4.01a のアップデートで、差分ファイルのみを更新したい場合は、下記の記事が参考になります。
「Movable Type4 無償バージョンアップキャンペーン」まもなく終了
まもなく製品版がリリースされますが、Six Apart が Movable Type 4 を定価52.500円より21000円も安い、31500円で購入できるキャンペーンを実施中です。*1
Movable Type4 無償バージョンアップキャンペーン
Movable Typeのメジャーバージョンアップを控え、期間限定でオトクなキャンペーンを実施します。いま購入すると、新バージョンのMovable Typeに無償でバージョンアップができるだけでなく、21,000円も安くお求めいただけます※。この機会を、ぜひお見逃しなく!
購入ページをみると、追加ライセンスも無償バージョンアップ対象のようです。
ちなみに、Movable Type 3を2007年3月31日までにダウンロード購入またはライセンス登録されている方々には「先行バージョンアップキャンペーン」を実施中で、バージョンアップ基本ライセンスパック(1サーバー・5ユーザー)21,000円(税込)を15,750円(税込)、Movable Type 4からは別売(税込1年間10,500円)となるオンラインサポートを90日間無償で添付、となっています(Six Apart メールより抜粋)。
予定通りリリースされれば、キャンペーンはいずれも8月7日までです。
*1:1サーバ・5ユーザーの場合
Movable Type 再構築の本当の問題
最近、「Junnama Online (Mirror)」さんのところで再構築ネタが多く上がっているのですが、「再構築の問題の本質は何だろう」と思っていたところ、タイムリーに下記のエントリーがあがっていたので、再構築の問題について記してみたいと思います。
おそらく1番の問題は、「再構築時の500エラー」ではないでしょうか。具体的には、再構築の途中で500エラーが発生するため、ページを最後まで再構築をすることができないという事象が過去、多く発生していました。「再構築 500」で検索すると、Movable Type の500エラーに関するかなりの記事がヒットします。
原因の一端にはサーバ環境もあると思いますが、個人ユーザの Movable Type の評価を下げる一因になっています。
2番目の問題は、再構築速度(エントリー数に比例して再構築時間が増大)。ただし個人的には、時間がかかってもきちんと再構築できれば1番目の問題ほど深刻ではないと思ってます(早いに越したことはありませんが)。
ちょっと前に「MovableTypeからWordPressへパーマリンクを引き継いで移行する方法」で「16000エントリー(の再構築)に2時間」というくだりがありましたが、当サイトは現在1/10の1600エントリー位で、インデックス/エントリー・アーカイブ/カテゴリー・アーカイブ/月別アーカイブ/日別アーカイブ全ての再構築を計ってみると、なんと20分強かかりました。
もしかしたらサーバ環境によってはその位かかるのが普通かもしれません(当サイトはさくらのスタンダードプラン+MySQL)。カスタマイズ内容にもよりますが、「16000エントリーで2時間」は結構早いかも。
話は変わって、再構築の目的は、「テンプレートやスタイルシートの変更を反映させたい」ことです。サイト全体の再構築が1?2分で終わるのであれば何も考えずに全再構築をしますが、膨大なエントリーがある状況では、個人的には下記の手順を踏みたくなります。
- 変更の反映について、トップページと各アーカイブで数ページを確認(NGであれば繰り返す)
- OKであれば一気に再構築
そういう意味では、ダイナミック・パブリッシングや WordPress では再構築時間云々よりも、変更が即座に反映されたページを閲覧できるのが魅力なのではないかと思います(ページ表示時の再構築のコストはおいといて)。
「変更が即座に反映されること」をもう少し突き詰めて考えると、ミスのないデザインが公開できる仕組み(あるいはミスを即座に修正できる仕組み)が最も重要なのではないかと思いました。
もし16000エントリーを全て再構築してしまった後で何らかの不具合が発覚した場合、一番最後に再構築されるエントリーは修復までに2時間かかる訳ですので。
ということで、当サイトでは「エントリーのプレビューを行うプラグイン(MT3.2/3.3対応版)」を使って事前にページを確認してから再構築するようにしています。「StylePreview」でも同様の効果を得られます。
またMT4では「ブログ記事の確認(ウェブページの確認)」で公開デザインでの見栄えを確認できるようになっているので、あとは最重要問題である500エラーの解消と、再構築のさらなる進化の追求(下記)でしょうか。
Movable Type が WordPress に負けた本当の理由
Movable Type と比較して WordPress が人気なのは、「再構築が不要」とか「インストールが簡単」とか「デザインが豊富」とか、国内ブロガーの評価を頼りにしていましたが、下記の記事の一文を読んで、米国で Moovable Type の人気が急激に落ち、WordPress にシェアを明け渡した本当の理由を知りました。
Movable Type 4.0 ベータ、ローンチ―第3四半期にもオープンソース化へ
MTユーザーとSixApartの間には波乱の歴史がある。Movable Typeは決してオープンソースプラットフォームではなかったのだが、MT 3.0のリリース以前は多くのユーザーがMTをオープンソースであるかのように扱っていた。2004年のMT 3.0のリリースと同時にライセンス契約が強制されるようになったことでユーザーコミュニティーからは激しい非難の声(私の声もかなり声高に混じっていた)が上がった。そしてこれが、いろいろな意味で、WordPressがそれまでどちらかといえば無名なソフトだったのだが、現在のようなブログホスティングソフトのリーダーの位置を獲得するに至るターニングポイントになった。
- via:Web屋のネタ帳:MovableTypeのラインセンスがGPL化されることが意外と知られてない/理解されてないらしい
- 原文:Movable Type 4.0 Beta Launches, Platform To Be Open Sourced
- 関連記事:Open Tech Press:Movable Type 4、オープンソース化へ
過去の関連記事を遡って調べてみたところ、確かに 3.0D がリリースされた当時の米 Six Apart のサイトがもの凄いことになっています(下は2004年5月15日に公開された Six Apart の 3.0D リリース記事と、13日からの Community Forum への投稿)。
- Movable Type 3.0 Developer Edition
- ABUSING Upgrades and Licenses., Why I do think Six Appart is abusing us.
英語はあまり読めてないのですが、かいつまんで書くと、2.x で複数ブログを運営している Movable Type ユーザに対し、3.0 から適用されるライセンスでは有償になるケースが多発し、トラックバックやフォーラムで多くの不快感が表明されています。
追記:そもそも Movable Type 3.0 でライセンスを改訂したのは、MT2.x がオープンソースのように扱われていたためで、Six Apart は2003年6月に「ライセンスを守ってください」「ライセンスを改訂します」といった旨の記事を掲載しています。
追記:2002年3月、2.0 リリース時に「商用利用は無償ではありません」というアナウンスがなされています(詳細ページはデッドリンク)。
Six Apart - Movable Type News:Version 2.0 Released
Version 2.0 of Movable Type is now released. This version of Movable Type is still free for personal or non-profit use; note that version 2.0 is not free, however, for commercial or for-profit use.
ともあれ、先の状況を受けて、Six Apart は2004年5月18日に「現在どのように MT を利用しているかトラックバックをしてほしい」というアナウンスをしています。
アナウンスの内容には炎上を回避するため、良い例と悪い例まで掲載しています(下)。
悪い例
私のブログの代価を払いたいと思いません。私は制限が欲しいと思いません。そして Six Apart が好きではありません。
良い例
私はソフトボールチームの13人の友人と、3人の子供のための非営利的なブログを運営しています。また、夫と私には個人のブログがあります。 全部で6つのブログがあり、ユーザは計19人です。 私の個人的な趣味に対して、セットアップの費用が少し高いです。
このエントリーには320件ものトラックバックが寄せられています。そして結果的に Six Apart は Movable Type 3.0 のライセンス内容と価格体系を変更しました。
INTERNET Watch:「Movable Type」のライセンス内容と価格体系、批判を受けて大幅改善
69.95ドルの「Personal Edition」では、これまでブログ数に制限があったが、その制限を撤廃した。99.95ドルの「Unlimited Personal Edition」でも個人利用に限り、執筆者数とブログ数が無制限になった。また、「Commercial Edition」は199.99ドルから提供されるが、ブログ数などの制限が撤廃され、ブログのユーザー数によってのみ価格が増減するわかりやすい価格体系となった。
追記:Six Apart News の記事引用(下記)を追加しました。ライセンス体系の変更内容とその経緯が掲載されています。
Six Apart News:Movable Type 3.0のライセンス体系について
CPU 1つという制限は、ライセンスに含まれる予定ではありませんでした。すでにこの制限は、ライセンスから除外いたしました。すでにMovable Type 3.0をダウンロードされた方にも、この変更はさかのぼって適用されます。
が、ライセンスと価格を変更しても WordPress 移行の勢いは止まらなかったようで、Google Trends のグラフ(米国)が如実にそれを表しています。

Movalbe Type 3.0D がリリースされたのが2004年5月(「A」の部分)。この辺りを境に、米国でほぼ無関心だった WordPress の Search Volume が急激に上昇しています。ここがまさに Movable Type と WordPress のターニングポイントであったと言っても過言ではないでしょう。
話がそれますが、2004年5月といえば日本はまだブログブーム初期。Movable Type もようやく世間に認知され始めた頃だったのではないでしょうか。私がブログを始めたのが丁度この時で、ダウンロードしたのが3.0D。ネットには2.661の情報しかなかったことをよく覚えています。
WordPress が日本でブームになるのは 2005年10月頃からです。

日本では 3.0D のライセンスと価格の影響はないように見えます。追記→が、Google で「movable 3.0 ライセンス」で検索すると、国内でも結構な批判がありました。
2005年10月に WordPress の Search Volume が急増しているのは、WPJ Codex の日本語翻訳が進んだせいでしょうか。または 2005年9月に下の記事が流れており、WordPress ブームの火付け役になったのかもしれません(この辺りは情報収集不足なので推測で書いてます)。
ずばり言ってしまうと、米国における Movable Type / TypePad の人気の凋落である。 英語圏の Movable Type は既にインストールベースでのシェアNo.1の座を WordPress に明け渡している。
ただし、上の記事では(英語圏で)Movable Type のシェアが下がった原因については言及されていなかったため、このエントリーの冒頭に記したような理由で「WorsPress に人気がある」と思い込んでいました。もちろん、WordPress もそれ自体が良いツールであったからこそ、ここまでシェアが拡大した訳ですが。
いずれにせよ、Movable Type 3 のライセンスと価格が米国でのシェアを落とした要因のひとつであることは間違いありません。
ちなみに、下のグラフからお分かりの通り、国内での WordPress の Search Volume は Movable Type と丁度入れ替わろうとしている、微妙な状況です(米国や全世界では WordPress が圧倒的に優位)。

そして、WordPress が日本でブームになりだした2005年9月、国内では個人ユーザより法人ユーザが多く、企業ニーズにいち早く対応できる体制を築くため、Movable Type の開発が日本主導に変わりました。
シックス・アパートは、日本法人設立当初から企業への導入に注力してきた(関連記事参照)。「日本の売り上げは、個人向けよりも法人の方が圧倒的に多い」(関代表取締役) ブログが個人の草の根的な利用からじわじわ広がった米国と異なり、日本ではISPなどが一気に参入。ブームがどっと押し寄せたため、企業が目を付けるのも早かったのだろう――関代表取締役は企業ブログブームをこう分析する。
このような経緯で、WordPress に米国でのシェアを奪われ *1、国内の企業ブログ向けに力を注いできた Movable Type ですが、バージョン4 から GPL ライセンスでオープンソース化されることにより、ライセンスに敏感な米国のシェアが大きく変わる可能性も考えられます。
そして最初の引用記事の文末で、Duncan Riley 氏はこう述べています。
私とSixApartの間には、ここで繰り返し述べることもないような事件がいろいろあった。以前は私もいろいろとMTの批判をしたが、君子は豹変するという。今やこの新しいMovableType はブロガーとしての私にとっとたいへん魅力ある製品だ。オープンソース化の決断はfWordPressへの亡命者の多くを、彼らが最初にブログを始めた環境へ呼び戻す道を開くに違いない。いやそれだけでなく、MovableTypeを以前一度も使ったことのない何百万というWordPressユーザーにとってもMT4は有力な乗り換えの選択肢になるだろう。
Movable Type 4 のオープンソース化により、3.0D の「負け」をどこまで取り戻すことができるのか、その動向を注目したいと思います。
追記:2大ブログツールのシェアという観点で書きましたが、MTのオープンソース化については、野田純生さんの「WordPressのシェアがどうだからというのは本質ではないと思う。」には同意します。
また「オープンソース版から得たものもEnterpriseに活かされていく」もその通りですね。そういう意味ではオープンソース版はMT4の機能を縮退させないかもしれません。
*1:実際のアクティブブログ数等は未調査です。あくまで Google Trends からの推測に過ぎませんので、間違っていたらご指摘ください。
Movable Type テンプレート・タグ一覧
Movable Type のテンプレート・タグを一覧にしました。アルファベット順と機能別の切り替え表示が可能です。MTタグのリンクは Movable Type 3.3 マニュアルのテンプレート・タグ リファレンスの各タグ名に直接ジャンプするようにしています。*1 *2
ということでよろしければご利用ください。できればバージョンアップにも追従していきたいと思います。
